本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「燕」

幸福な王子の手となり足となり尽くして死んだツバメになろう

 

 オスカー・ワイルドの『幸福な王子』のツバメを詠んだ。

 このツバメの姿は私の理想だ。この人のためなら命も惜しくないと思えるほど愛しい人のために残りの一生を捧げられるような人生がいい。

 子供向きの小説で自己犠牲や献身について考えさせたオスカー・ワイルドってすごいなあとつくづく思う。

 

 今日は燕尾服の歌も詠んで投稿してたんだけど、削除した。

 

ブザンソンに挑む指揮者の燕尾服 オーケストラがカンパで買った

 

という、大好きな指揮者・下野竜也さんのエピソードをもとに詠んだもの。

 下野竜也さんを初めて拝見したのは、2000年の東京国際音楽コンクールの指揮部門で、3日間の本選の初日と最終日をホールで観ていたのだが、初日に下野さんが指揮をされるところを観た瞬間に、この人が優勝する!と思った。下野さんが指揮をされる時だけ、オーケストラから笑いが起きて、実に楽しそうにリラックスして演奏してるのが伝わってきたからだ。

 下野さんの燕尾服は、大阪フィルハーモニー交響楽団で指揮者デビューをした時に、オーケストラの皆さんがカンパして買ってくださったものだというエピソードを知って、これほど愛されてる指揮者がいるのか!と感動した。

 今年は「西郷どん」のオープニングテーマ曲の指揮が下野さんでとても嬉しい。