本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

深爪にする習慣が直らない もうバイエルも弾けないくせに

 

 

 10歳から17歳までピアノを習っていた。

 私たちのピアノの先生は、少しでも爪が鍵盤に当たってカチカチ鳴ると不機嫌になった。今思えば、先生には絶対音感があって、ピアノの音色と爪の音が同時に聴こえてくることに耐えられなかったのだろう。

 もう、ピアノを辞めて23年も経つというのに、私の爪はいつも深爪である。

 爪を伸ばしてマニキュアを塗ったりすると楽しいだろうなと思うこともあるのだが、爪が伸びてくると切らなきゃ!と思うし、わかる人にしかわからないかもしれないけど、手の爪にマニキュアを塗ると、皮膚呼吸できない感じになるというか、爪が苦しいので、いつも子供のような手をしている。

 不思議と、足の爪は何故か苦しくないので、夏はペディキュアだけ塗るんだけれど。