本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

質問をするのは私ばかりだと気付いた時に死ねばよかった

 

 

 2年以上ずっと片想いをしている人がいる。

 彼には振られたうえに嫌われていて、友達にすらなれないのだけど、私は、今までの人生で出会ったどんな人よりも彼を素敵な人だと思っている(20代の時に5年間お付き合いして結婚も考えていたことのある恋人だった人よりも)。

 最初から、私なんかには釣り合わない雲の上の人だと思っているから、自分を女性として好きになってもらえるなんて微塵も思ってないのだけど、人間としてもぜんぜん好かれてないどころか興味も持たれていないと気付いた時はそうとう落胆した。他の女性のことは私との会話の中で平気で褒めたり、ふたりきりで会ったりもするのに、私とは早く会話を終わらせたいというのが見え見えだったし、ふたりきりになるのを徹底的に避けられたりもした。他の女性たちと同等に扱ってはもらえないことが悲しかった。

 昨年末に決定的な出来事があって私の怒りと悲しみは爆発した。彼は、私を異常者扱いし、無視し、私との連絡が取れないようにしてずっと私から逃げている。というより、私に関する記憶を抹消しようとしている。

 それでも、彼以上に好きになれる人にはこの先もう出会えないと思うのだ。

 彼の唯一の欠点は、私を嫌っているということだけで、あとは私の理想を遥かに上回る完璧な人だから。私の知っている彼のすべてを好きで好きで仕方がない。

 このまま、彼だけを想い続けたまま死ねたらと思う。