うたの日・お題「勝」
手加減を知らない父のトランプは子供相手に真剣勝負
実は、今日の歌は、去年の角川全国短歌大賞の題詠「手」に応募する候補作だったけど自分でボツにしたものを少し推敲したものである。
私の父は根っからの負けず嫌いで、トランプでも腕相撲でも子供が相手だろうと一切手加減しないし、特にトランプは父が勝つまでは終わってくれなかった。以前も詠んだことがあるけれど、台風の時は休校の私と弟に合わせて父まで仕事をサボり、雨戸を閉めきった真っ暗な部屋で懐中電灯を点けて、母が仕事から帰ってきてごはんを作ってくれるまで、何時間もトランプをしていた。
懐かしい想い出である。