本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

数学短歌の時間

お題「線」・横山明日希選

 

どうしても線対称と聞くたびに戦隊ショーが頭に浮かぶ

 

お題「線」・永田紅

 

点を描くように毎日褒めてゆき結んだ線は未来へ伸びる

 


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 本日発売の『数学セミナー』7月号の「数学短歌の時間」というページに、私の歌を2首掲載していただけた。ありがとうございます。

 この連載は、6月号掲載分から短歌の募集が始まったのだけど、毎回、誌上とTwitter数学セミナーのアカウントのツイートで数学に関係するお題が2つと自由詠の募集の告知がある。

 選評してくださるのは、歌人永田紅さんと数学のお兄さんこと横山明日希さん。

 私が高校で通っていた学科は、最初から文系3教科入試のためのカリキュラムが組まれていたので、数学は1年生の時に週に2時間授業があるだけであった。数学の教師には数学の宿題は出さないようにと学科から命令されていたほどで、数学とはほとんど無縁の高校生活を送った。

 そんな私が、数学の専門誌である『数学セミナー』に短歌を投稿するようになるとは夢にも思っていなかったし、まさか、採用してくださるとは。

 今、私が「NHK短歌」と「あみもの」以外で毎月投稿しているのはこの「数学短歌の時間」だけである。

 どうしても、この雑誌に短歌を載せていただきたい理由が2つあって、1つは秘密なのだけど、もう1つは、選者のおひとりが永田紅さんだからというのがとても大きい。

 私は、俵万智さんの次に知った女性歌人が、好きな人が教えてくれた河野裕子さんだったのだけど、すっかり河野裕子さんとその夫の永田和宏先生のファンになって、永田和宏先生に選歌していただきたくて昨年度の「NHK短歌」も毎回欠かさず投稿していたのだが、佳作秀歌には2回選んでいただけたけど入選できずに悔しい思いをしていた。永田紅さんは、そんなご夫妻の大切な娘さんなので、紅さんに私の歌を読んでいただけたら嬉しいと思って投稿を始めた。

 とはいえ、先ほど書いたように、私は数学について無知すぎるし、苦手なので、毎回、お題を見ては数学的な意味がわからず、Googleでお題の意味を検索することから歌作りが始まっているような状況である。でも、数学ができない私にはできない人なりの歌を詠むしかないと開き直って、今のところ、全部のお題に挑戦している。

 それにしても、選者のおふたりの評がとても素敵で、感動した。特に、永田紅さんの評はすごく温かな評で、読んでいて涙ぐんでしまったし、また、この方の評をいただけるように頑張りたいと思った。

 1年間の連載だということなので、数学に興味のある方はもちろん、ない方にもぜひ投稿していただけたらいいなと思う。私ほど数学のできない人間が詠んだ歌でも採用していただけたのだから、数学に自信のない方でも大丈夫ですよと声を大にして言いたい。

 題詠の方は、そのお題をモチーフにしていれば、お題を詠み込んでも詠み込まなくても構わない。自由詠は、数学に関することなら自由らしい。現在は、10月号の「集合」「無限」と、11月号の「平均」「複素数(または虚数i)」とそれぞれ自由詠の募集があって、Twitterからでも郵便でもメールでも投稿ができる。

 そういえば、初めて掲載していただいたのが7月号というのもとても嬉しかった。私は誕生日が7月なのである。ちょっと早い誕生日プレゼントをいただいたような気持ちだ。