本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「ジャム」

七月の誕生石を思わせる皮つきで煮た紅玉のジャム

 

 母が作る紅玉のジャムは皮ごと煮てゆくのだが、綺麗な赤いジャムになる。苺ジャムよりもピンクがかった赤で、私が持ってる数少ない宝石・ルビーの色と似ている。

 私は、作詞家の松本隆さんの作られる歌詞が大好きなのだが、寺尾聰さんの名曲「ルビーの指環」は失恋ソングだけど、まるで7月生まれの私のテーマソングのようで子供の頃から大好きだったし、この歌詞の中の「枯れ葉一つの重さもない命 あなたを失ってから」を超える愛情表現を私はまだ知らない。こんなふうに男の人に愛される女性になってみたいものだ。

 私が持ってるルビーは27歳の誕生日に当時の恋人が贈ってくれたネックレスについてるのだが、彼に対する気持ちが恋愛感情ではなくなった今もずっと大切にしている。なんとなく、誕生石は自分を守ってくれているような気がして。もし、私に娘か姪でもいれば、彼女たちがお洒落に目覚めた時に譲ってもいいなとは思っているのだが、私には結婚や出産の予定は当分なさそうだし、弟夫婦のところには男の子しかいないし、まだまだ自分で使うしかなさそうだ。