本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

父の日

 毎年、母の日に母にプレゼントを送ったら、父にも何か贈らないわけにはいかないので、何にしようかあれこれと悩んで手配するのだけど、今年は、1週間毎日カレーでも構わないというくらい父がカレー好きなので、カレーにした。

 インドカレーの店・神戸アールティーさんの、本格インドカレー2種とチーズナンorチキンビリヤニが選べるセットが送料無料で3000円のところauのお買い物クーポン1000円分が当たってたので、チキンカレー、野菜カレー、 チーズナン、チキンビリヤニの4点をセットにして送ってもらった。作りたてを急速冷凍して送ってくれるのだ。


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 画像が回転してしまっているが、今日のお昼に、父と母で半分ずつにしてチキンビリヤニと野菜カレーを食べたそうである。とてもスパイシーで美味しかったらしく

「やっぱり、普通のレトルトカレーとはぜんぜん違って本格的だね」

とふたりで話したとか。まだ食べてないけど、ナンも大きいらしい。

 カレーといえば、テレビでカレーの店が出るたびに、父が

「東京で直美が連れて行ってくれたカレー屋が美味しかった」

と言うのだそうだ。そのカレー屋は、私が御徒町で冷蔵庫や浄水器を売っていた頃に、店の近所にあったインド・スリランカ料理の店のカレーなのだけど、確かに美味しい店で、父が上京して私と弟を訪ねてきた時の夕飯を父とふたりでそこで食べたのである。

 私はその店のスリランカ人シェフに一目惚れされ、店のアンケートに記入した私の携帯電話の番号に電話がかかってきて告白されたり、はっきり恋人がいるからと断った後も毎日店の売り場に彼がやってきてじっと私を見つめるだけで何も買わずに帰っていったりするというストーカー行為を受けたので、その店には怖くて行けなくなってしまった。販売の仕事を辞めて何年か経ってから御徒町を訪れた時は、その店はなくなっていたのだけど、確かに、何を食べても美味しい店だった。

 もう、その店はなくなってしまったけれど、また、父が上京する気力が湧いた時には、今度は新宿中村屋さんに連れて行きたいと思っている。

 父には3歳から虐待を受けていたので今でも複雑な感情は捨てられないのだが、父が美味しいものを食べて機嫌がいい時の顔を見るのは好きなのである。