本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

弟にワキ毛を抜かせナプキンを買いに行かせた罰を受けてる

 

 

 今、思えば、酷いことをしていたなあと反省するのだけど、中学生くらいの時、私は3歳下の弟に、ワキ毛を毛抜きで抜くのを手伝ってもらっていた。

 私はとても毛深く、毎日ムダ毛処理をしないとすぐムダ毛がボーボーになってしまうのだが、脱毛器など買ってもらえなかったので、剃刀と毛抜きで処理するしかなかった。が、ワキ毛というのは、左ワキはなんとか自分で脱毛できても、利き手の右ワキの毛を抜くのは難しい。母は仕事でいないし、父には絶対頼みたくないし、弟に頭を下げるしかなかった。渋々だけど、弟は、ちゃんと1本1本私のワキ毛を抜いてくれていた。

 ナプキンに関してはちょっと事情がある。私は、思春期の頃、生理周期がとても不安定で、2週間以上続くこともあったし、予定より早く始まったり遅く始まったりと、いつも突然生理期間に突入するうえ、とても生理痛が酷くて3日は寝込むほどだった。なので、ナプキンの買い置きがない時に生理が始まっても動くことができないので、弟がコンビニまで買いに走っていってくれてたのである。

 でも、よく、あの年頃の男の子が、嫌がらずにこんなお願いを聞いてくれたなあと思う。特に、弟は普段からクールな子で、姉の私のことも自分の世話をしてくれる家政婦くらいに思ってるところがあり、私は、よく、彼の勉強の合間にチャイやココアを淹れる役割を命じられていたんだけど、不思議とこの2つはやってくれたし、私が生理痛で寝込んでる時だけは優しかった。

 しかし、散々、弟にナプキンを買いに行かせた罰なのか、未だに私は結婚も出産もできず、ただ、毎月、生理痛に苦しんでいる。10歳からずっとこの痛みと闘ってきてるから、このまま子供を授からなかったら、何のための生理なんだろうか……と思う。