本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

私の先生

 私はうつ病で5週間に1度主治医の診察を受けているのだが、この主治医がとても人格者で、私が短歌をやっていることを話した時から、毎回、私の歌を聴いてカルテに記録してくださるようになった。

 主に、うたの日で薔薇をいただけた歌と、『NHK短歌』に掲載していただけた歌と、最近は『数学セミナー』に掲載していただけた歌も披露することになっていて、今日は、先生は5首もカルテに記入してくださった。

 先生は、1首ごとにとても褒めてくださるんだけど、今日は初めてダメ出しされた。『NHK短歌』で佳作だった自由詠の

 

給食のカレーは口に合わなくて早く大人になろうとしてた

 

について、

「これは素直じゃないなあ。ダメ!」

と。

 でも、5首全部書かれた後で、先生が

「僕は貴女のおかげで短歌の魅力を知ったよ。毎月、貴女にこうして会えるのが楽しみです。本当にありがとう」

と言ってくださって、涙が出そうなくらい嬉しかった。

 こうして、たったひとりでも私の歌を待っててくださる人がいてくださるのはすごく励みになるし、もっとよいご報告ができるように頑張らねばと思うのだ。

 たまたま、家からいちばん近いクリニックの院長がこんなに素敵な先生だったことはとても幸運だったと思うし、感謝している。