本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

死ぬ時は君の誕生日にします それでも忘れてしまうのでしょう

 

 去年、私が驚いたことのひとつが、好きな人にお誕生日おめでとうございますとメッセージを送ったら、彼が自分のお誕生日を忘れていたことだった。

 彼はとても賢い人だけど、子供の頃の記憶もあまりないし、自分にとって重要ではない記憶はどんどん消すことができるタイプの人らしい。それが、自分の生まれた日であっても。

 彼が真っ先に記憶から消すのは、私から好意を寄せられた事実や、私と関わってきた3年間のことなのだろうなと思って、悲しくなった。

 でも、彼の記憶の中から私が消えても、私はずっとずっと彼のことを覚えているだろう。死ぬまでずっと。