本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

類想や盗作

 最近、うたの日にいる方のNHK短歌で入選した短歌が、同じくうたの日で薔薇を獲得した他の方の短歌と内容が似ているという指摘があって、使ってる単語こそ微妙にひとつしか被ってないけど歌意はほとんど同じに見えた。指摘された本人は、気づかずに投稿してしまったことを心から恥ずかしがって反省されていて、これが、類想や盗作を指摘された場合の当たり前の態度だよなあと思った。まだ若くて才能もある方なので、この失敗を糧に頑張っていただきたいなと思った。

 でも、盗作や類想を頑なに認めないで開き直る人というのもいて、こういう人についてはいつか天罰が下るまで諦めるしかないのかな、と思っている。

 私がうたの日で薔薇を獲得した短歌とよく似ている歌を私が普段購読してない短歌総合誌に同じ月に投稿した人は、私の歌にハートまでつけておきながら、盗作を否定したし、類想であるとさえ認めなかったんだけど、この人のNHK短歌の入選歌も、角川全国短歌大賞で某都道府県賞を受賞されたある方の短歌と歌意がほとんど同じだった。角川全国短歌大賞の結果発表の方がNHKの締切より1日早かった。でも、自選3首にNHK短歌の入選歌をわざわざ入れているということは、自分の短歌と似た短歌が既に発表されて賞も取ってることを知らなかったか、私の時のように、盗作とも類想とも思ってないかのどちらかなのだろう。

 私の時は、信頼できる歌人数名に私の歌と相手の歌を比較してもらって意見をいただいた。全員が、似ていると言った。盗作の可能性を否定した人もいたけれど、私が被害者だと言ってくださる方が多かった。盗作されても、あなたの歌の価値は変わらないという言葉に救われはしたけれど、この件で、私のことを繊細モンスターと呼んで非難して相手の味方をした人たちや、この件を皮肉った歌を詠んで絡んだこともない私をブロックした人がいたことも忘れない。

 世の中にあるすべての短歌に目を通すのは不可能だけど、せめて、ネットで検索すれば調べられるものについては、被らないように気をつけねばと思うし、私は日常風景を切り取って歌にすることが多いので、切り取り方を工夫しなければ、いつでも自分が加害者になることはあるなと思っている。もしも、加害者になってしまった時には潔く認めて、きちんと謝罪して、自分の歌を取り下げたい。