本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

診察

 今日は5週に1度の診察だった。

 主治医の先生は、いつも、私の短歌を聴くのを楽しみに待っていてくださって、今日も

「どうだい?本気子は最近も活躍してるの?」

と話を振ってくださった。先生は10年分の私についての記録が書いてある分厚いカルテに手書きで私の短歌もメモしてくださるのだけど、今回はうたの日で薔薇をいただいた2首とNHK短歌に掲載された6首を披露してきた。

 先生は、1首ごとに感想や質問をくださるのだが、今日嬉しかったのは

「本気子は、作風が広いねえ!」

という一言だった。

 今日は、先生のお名前を入れた回文も披露してきた。とても喜んでくださったので、

「自己紹介にでも使ってください」

と言うと、

「いいの?これ、もらってもいいの?本気子作って言わないといけないね。職員のみんなに教えてあげよう」

と、少年のように目を輝かせてらっしゃった。とてもシンプルな回文だったけど、あんなに嬉しそうにしていただけるなんて、回文をやっててよかったなあと思った。