本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

オロナミンCに生卵を入れた 祖父母と過ごした最初の記憶

 

 私の父は子供の時に両親が他界したから、私には、生まれた時から祖父母は母方の祖父母しかいなかった。

 亡くなった祖母は、昨日が誕生日で、敬老の日の前日だから、私は、いつも、祖母の誕生日になると祖母の家に泊まりに行ったものだ。

 祖父は、私が5歳の時に亡くなったうえ、無口な人だったから、あまり祖父の記憶はないのだけど、いちばん古い祖父母との想い出を辿ると、私は2歳か3歳くらいで、両親と離れて私だけが祖父母の家に泊まって、オロナミンCに生卵を入れたものを、徳利に入れてお猪口で飲んでいる場面が浮かぶ。

 今となっては、オロナミンCに生卵を入れたものがどんな味だったか思い出せないのでGoogle検索したら、昔、CMでこの飲み方を紹介していたようだ。おそらく、それを真似て、祖父母も飲むようになり、美味しいから孫にも振る舞ったのだろう。

 私は、子供の頃の記憶を遡ると、必ず、どの人と何を食べたかということを真っ先に思い出す。物心ついた時からずっと食いしん坊なのである。