本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

樹木希林さん

女優なら樹木希林的存在で恋愛ドラマじゃいつも脇役 澪那本気子『NHK短歌』9月号

 

 先月掲載されたお題「女」で詠んだ1首だ。

 樹木希林さんは、お若い時から向田邦子さん脚本のドラマなどでは老け役ばかり演じられたり、主役を演じる女優さんではなかった。

 そんな彼女に、私は、集団の中にいるとみんなのお母さん的役割を引き受けてしまいがちで好きな人にも恋愛対象としては見てもらえない自分の姿を重ねた。

 奇しくも、今月、樹木希林さんがお亡くなりになってしまい、ああ、この歌が詠めたのも、このお題で7首投稿した中でこの歌が松村由利子先生の目に留まったのも運命だったのだなあと思った。詠んでよかった。

 遅ればせながら、心よりご冥福をお祈り申し上げます。