今日の自由詠

ブッダでもキノコにあたり死んだのだ成仏なんて諦めている

　高校生の時、私は、センター試験を受けるなら国語と英語と倫理・政経の文系3教科入試にするつもりだった。

　政経の成績は普通だったけど、様々な偉人の生涯や思想が学べる倫理は楽しくて、模試でも満点を取ることも多かった。

　倫理の授業では、ひとりの偉人について調べたことを研究発表しなきゃいけなかったのだけど、私は、ブッダの担当で、自分が仏教徒であるということもあったのだけど、とてもやりがいのあるテーマだった。

　ブッダは、貧しい村で出されたキノコ料理が腐っていることを知っていながら食べて、食中毒で亡くなったと言われている。これをブッダの慈悲の心と捉えるか、ブッダともあろう人がそんなことで死んだのか！と捉えるかは人それぞれだと思うけれど、悟りを開き、多くの人を救ってきたブッダでさえこんな死に方なのでは、私など、ろくな死に方はしないだろうなと思うのだ。