本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

君にだけあげたいものがある時もカモフラージュでみんなのも買う

 

 私は、衣食住はなるべく節約をしているんだけど、交際費は惜しまない方だ。

 だけど、私の好きな人は、私とふたりきりで逢うのは待ち合わせであっても嫌がる人だったので、彼に逢いたいと思ったら、他の人たちも何人かいる状況でしか逢えなかったので、素敵なものを見つけたから彼にあげたい!とか、美味しいものがあったから彼に食べさせたい!と思った時は、彼にだけ特別扱いをしてるように見えてはいけないと思って、結局、全員分用意しなくてはいけなかった。

 でも、そこまでしても、彼にささやかなプレゼントを贈るのは、とても幸せだったのだけど。

 彼に逢えなくなった今年は、交際費がかなり減った。その分、美味しいものを食べたりはしていてそれなりに幸せなんだけど、いつも心に空洞がある。

 この空洞は、他の人には埋められないというのが厄介だ。

 ラジオで槇原敬之さんが、失恋は運命の人に一歩近づくことだと語ったそうだけど、私は、結ばれることはなくても強烈に惹かれてしまう人も運命の人なのではないかなと思っていて、どんなに冷たくされても好きが止まらない彼より好きになれる人なんて、この世にいるのだろうか?と思ってしまう。