本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

スカウトの名刺を渡していた頃の癖が抜けずに接客チェック

 

 今まで、色々な仕事をしてきたが、ユニークだったのは、小さな派遣会社の営業事務をしていた時の仕事だ。

 内勤もやっていたのだが、派遣先の企業がテナントを出している百貨店から、その企業の従業員にクレームがあった場合に、私がその企業の店員として潜入して一緒に働き、その店舗の問題点を企業に報告するという任務を与えられていた。

 その時、他の飲食店だとか、接客の仕事をしている人の中で、私の目で見て有望だなと思う人がいたら、どんどんスカウトしてきなさいと言われ、生まれて初めて名刺を作ってもらった。

 当時の癖が未だに抜けなくて、どんなお店に行っても、素敵な店員さんは細かくチェックしてしまうし、話しかけたりもする。今は、スカウトできるような立場ではないのに。

 私には、たいした特技はないのだが、ただひとつ、接客スキルだけは異様に高かったから与えられた仕事なのであった。

 何人かスカウトに成功し、ずっと、私のいた会社で働いてくれた人もいた。今はどうしてるだろうか。