本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

玉子焼き唐揚げタコさんウインナーおかかおにぎりりんごのウサギ

 母が作ってくれたお弁当で好きなものばかり並べたら、1字字余りだけど短歌になった。
 短歌は人種とか宗教とか病気とかその人の努力だけではどうしようもないことを傷つけるようなことさえしなければ、うんと自由でいいんじゃないかと思っていて、これも、名詞を並べただけなんだけど、私の中では、このお弁当は母の愛そのもので、ちゃんと短歌のつもりなのだ。
 自分が短歌だと信じるものを、自分が詠みたいと思ったものだけを、心のままに詠んでゆく。他人と比べてどうかではなく、自分自身で好きだと思える歌が詠めているか、自分に嘘をつかずに詠めているか。それが、私が短歌と向かい合う時にいちばん大切にしていることで、ぜんぜん評価されないこともあるけど、評価してくださる方がいた時には、ああ、伝わる人にはちゃんと伝わるんだなあ、詠んでよかったなあ、と思う。
 この1日1首自由詠を詠むのもなんとか毎日続けてこられて、残すところあと1か月になった。
 調子の悪い時には調子の悪い時なりの歌を詠めばいいと開き直ったことで継続できたし、これからも、不調な時も忙しい時もあるだろうけど、その時の私に詠める精一杯の歌を心を込めて詠んでゆきたい。