本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

大家さんから

 さっき、大家さんから、こんなCメールが届いた。
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 ポストを覗くと、みかんがたくさん入ったビニール袋が入っていた。
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 11個もある。ありがたい。
 大家さんとは16年のお付き合いになるけれど、本当に優しい方で、これまでも、秋刀魚と大根、缶入りのクッキー、りんごなどいろいろいただいてきた。
 私が引きこもっていて対面での会話が難しい期間は、ずっとCメールかお手紙でやりとりをしてくださった。
 私は、こんなに自分を大切にしてくださる大家さんの物件を、事故物件にしてしまうところだった。死ななくてよかった……

 このアパートを紹介してくれたのは今はもうない不動産屋さんだったのだけど、当時の私は脚本家になる夢があって、その話を聴いてくれた不動産屋さんが
「夢のある若者が次々と夢を叶えてゆく伝説のアパートがある。あそこなら、家賃も安いし、大家さんがすごくいい人たちだから!」
と言って勧めてくださったのだ。
 ここの住人には、メジャーデビュー前のスキップカウズのメンバーがいたり、司法試験に合格した人がいたり、ここに住んだ若者たちの多くは夢を実現して巣立っていったらしい。
 私は、もう、若くはないし、脚本家への挑戦もやめてしまったけれど、今、いちばん力を入れているのは短歌だから、いつか大家さんにもいいご報告ができるように頑張りたい。