うたの日･お題「鶴」

(邪魔者よ彼の前から消えなさい)強く念じて折る赤い鶴

　私には珍しく、フィクションの歌を詠んだ。
　最初は、日本航空の飛行機の鶴のマークを詠み込んだ歌を作ろうかと思っていたんだけど、他にも作ってる人がいそうだし、私には納得できる歌が詠めなかったのだ。
　でも、赤い鶴はどうしても諦めきれなくて、調べてみたら、恋のライバルに勝てるおまじないとして赤い折り紙で鶴を折るというものがあり、これだ！と思った。
　恋のライバルというわけではないけれど、私は、ある人を好きな人に紹介してしまったことがきっかけで、その後の運命がめちゃめちゃになり生きる希望まで奪われたので、あの人さえいなければこんな未来にはならなかったのに……と思ってしまうことがよくある。ふたりを引き合わせてしまったのは私自身だから、私のせいなのだけど。