本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「容」

父親を刃物で刺した容疑者に共感できる→結婚できない

 ニュースで、子供が親を殺害した事件が報道されるたびに、被害者である親ではなく、容疑者の子供の方に同情してしまう。
 一体、この容疑者は、親からどんな酷い仕打ちを受けていたのだろうか?殺したいほど辛い目に遭ってきたのだろうな……と。
 私は、3歳からずっと父に虐待されてきて、小学校2年生の時に伯父の書斎にあったアガサ・クリスティーの『ABC殺人事件』を読んでミステリー小説にハマッてからは、どうやったら証拠を残さずに父を殺すことができるだろうか?と毎日のように考えていたけど、母や弟のことを思って実行には移せなかった。
 たぶん、親を殺してしまった容疑者も、いろいろな葛藤があって、それでも、耐えきれなくて、殺害に至ったのだろうなあ……気の毒に、と思ってしまうのだ。
 まだ、自分の父をちゃんと許せないうちは、私は、結婚はしない方がいいのではないだろうかと思っている。父への憎しみが、自分より弱い自分の子供に向いてしまう可能性も否定できないからだ。
 私は、自分の性格の悪い部分はすべて父に似ているという自覚もあるから、虐待の連鎖が起きるんじゃないかということを常に恐れている。
 もし、私が結婚することがあるとするならば、万一、私が子供を傷つけるような言動をしてしまった時には、私と別れて、ちゃんと子供を守ってくれるような人と出逢えた時だけだと思う。