本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・「国」

美しい国に生まれて虐待で死ぬ子が七日にひとりもいます

 うたの日的にはあまり好まれないだろうけど、この歌は必ず詠まなくてはならないと思って詠んだから、おとの日だったことにとても感謝している。
 自分が3歳から高校を卒業して実家を離れるまでずっと父に精神的にも身体的にも虐待されていたということもあるんだけど、今、この瞬間にも身勝手な大人の暴力で辛い想いをしている可哀想な子供というのが確実にこの国に存在している事実から目を背けてはならないと思っていて。
 自分には何ができるだろうかと考えた時、あまりにも無力なのが腹立たしいんだけど、趣味とはいえ、短歌を詠んでいるから、短歌の中で、苦しんでいる子供たちのために声をあげることならできる、と思って。
 1週間にひとり、年間50人もの子供たちが虐待死している現実があるのに、日本を美しい国だと胸を張って言うことは私にはできないから、どうしても詠みたかった。亡くなってないけど虐待を受けている子供たちはもっといるだろうし、自分が大人にされてることを虐待だと気づくことができずに耐えていて、データには反映されてない子供たちもたくさんいると思う。
 いつか、もっと私に実力がついたら、児童虐待についての連作をじっくり時間をかけて丁寧に作りたい。