本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

黒柳徹子はいつも振り袖で見えない自由の旗を振ってる

 私が高校の時、毎週1時間礼法の授業があった。着物についても簡単に習ったのだけど、30歳で独身の礼法の先生は自虐ネタとして、
「友達の結婚式に振り袖でゆこうとしたら、母にみっともないからやめなさいと全力で止められたのよ」
なんて語ってたものだから、私も、振り袖は未婚女性の正装ではあるけれど、30歳になって着ていてはいけないものなのだな、と覚えてしまった。
 ところが、黒柳徹子さんが着物を着られる時は、常に振り袖である。黒柳徹子さんは未婚女性なのと、芸能界という華やかな世界にいらっしゃるので、衣装として着るにはやはり着物の中では振り袖がいちばん豪華には見えるということもあるだろうけれど、徹子さんは、何歳になったって、自分が素敵だと思う好きなものを着たらいいのよ!と自らの姿を通して教えてくださっているのではないかな、と思う。
 私も、徹子さんを見習って、何歳だからこれはしちゃいけないなんてブレーキはかけずに、自由に生きてゆきたい。