本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「チョコレート」

手作りのチョコも手編みのマフラーも美少女だから許されている

 手作りのチョコレートは、小学校低学年の時に、父と弟と隣の家の幼なじみに渡したくらいで、あとは作っていない。
 基本的に、お菓子って、製菓学校でしっかり学んで何年もお店で修業してきた職人さんたちより美味しく作ることは素人には無理だと思うのだ。
 家庭の素朴な味の良さというのももちろんあるんだけど、そんな素人クオリティーのお菓子は家族や、それに近い親しい関係の人なら気軽にあげられるけれど、好きな人にや恋人には美味しいものを食べてほしいと思うから、自分の手作りのお菓子なんて贈らない。それに、もらった方も、自分の家族や好きな人以外の人の手作りなんて気持ち悪いんじゃないかと思う。
 が、特例っていうのがあって、容姿端麗な女の子の手作りならどんな素人クオリティーでも喜ぶんだよな、たいていの男という生き物は。
 私は、自分が美しくない自覚があるから、ちゃんとお店で買うけれど。
 でも、これは黒歴史なんだけど、手編みのマフラーは、恋人にも、かつて片想いしていた人にも贈ったことがある。幸い、とても優しい人たちだったから、不器用な私が編んだ下手なマフラーにも喜んでくれたけれど、たぶん、既に処分されていると思う。
 今日はおとの日だったということは、共感してくれた人が10人以上いたということだけど、その人たちもたぶん、安易に手作りのものを他人に贈ることに抵抗のある人たちなのではないだろうか。
 ただ、手作りのものを堂々とそんなに親しくもない他人に贈れる人って、それだけ自分に自信があるのだろう。それは純粋に羨ましい。