本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

昨日の自由詠

あの人も平凡に生きてきたのか似たくないのに歌が似ている

 昨年の3月25日発行の『あみもの 第三号』に「ラブレター」という15首連作を載せてもらったんだけど、その12首目の

意味のないように思えた会話ほど懐かしくなるのは君だから

という歌と、使ってる単語は違うけど歌意がほとんど同じ歌を昨日見つけてしまって、その歌を作った人が以前私のうたの日の歌と下の句がほとんど被ってる歌を作って某短歌総合誌に投稿していたのと同じ人だったから、また、あなたですか……と思ったんだけど、歌意は似てても単語があまり被ってなければ盗作とはいえないし、平凡な発想が似ているんだなと思った。
 でも、今回のその人の歌は気持ちを表す形容詞をそのまま2つも使っていて、あまり上手い歌とはいえず無理やり作った感があったので、温かい目で見ることができたのだけど。
 気をつけないと、平凡な発想は他人と被りやすいのだけど、平凡な発想だから共感を呼ぶということもあるので、平凡そうで平凡でない発想ができるようになりたいと思った。