本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「覗」

神さまが覗いていてもいなくても自分にだけは嘘をつかない

 大切な人に対しては、場合によっては、その人を守るために嘘をつくことが必要なことも起きたりするけれど、基本的には、私は、他人にも自分にも嘘はつかない。
 特に、自分の心にはいつも正直でありたいと思う。
 その結果、機嫌を損ねて離れてゆく人たちもいたりするけれど、そういう人たちは、たぶん、ニコニコして自分の言動にノーと言わない扱いやすい私だけしか受け入れてくれない人たちばかりだ。
 私が大切にしなければならないのは、どんなに弱くて醜い部分をさらけ出しても、それも私の一部であることを受け入れてくれて、むしろ、そんな時だからこそ側にいてくれる人たちだったり、常に本音でとことん語り合うことのできる人たちだろう。
 特に、2017年の12月以降は、人の本性がよく見えた期間だったな、と思う。精神疾患への差別や偏見がまだまだ根強いこともよくわかったし、一見、理解者のような顔をしている人が、私に希死念慮の症状が出ているとわかった途端、自分の価値観を押し付けようとし、それに反発したら
「馬鹿」
と暴言を吐いたりしてきたし、出会ったこと自体を後悔しているというようなことを書かれたりもした。私の歌を侮辱するための歌を詠まれたりもした。
 でも、こういう差別的な考えの人がいるのは、前からわかっていたことではあるし、自分の病気が悪化することによって、自分の周りにもそういう人が隠れていたことを見つけることができたのだから、意味があったのかもしれないと思う。
 そして、逆に、私が辛い時だからこそ、連絡してきてくれたり、会いたいと言ってくれた人たちへの感謝は尽きないし、私もありのままのこの人たちをどこまでも受け入れて愛してゆきたいと思っている。