春の西荻窪歌会

　昨日は、久々に自分で企画していた歌会を無事に開くことができた。
　発案者は、喫茶凸の店主のあかさんなんだけど、江戸切子体験教室と歌会を組み合わせたら楽しいんじゃないかと提案してくれて、それに私が乗っかって人を集めたのだった。
　けっこう、ギリギリまで粘った甲斐があって、ずっとTwitterにいらっしゃらないからDMはご覧になってないかもしれないけどダメ元でお誘いをしていた照屋沙流堂さんからメンバー募集を締め切ろうとしていたタイミングで参加してくださるとお返事をいただけた時に、今回の歌会は絶対いいものになる！という確信があった。
　まず、浅草駅に4人で集合し、香港亭という中華料理屋さんでランチを。
私は、日替わり定食だった、海老と玉子のチリソースの定食にしたんだけど、これで650円。さらに、コーヒーがセルフサービスで無料というのが嬉しかった。ランチを食べながらも、短歌の話がいっぱいできて、すごく楽しかった。
　それから、江戸切子体験教室をしている創吉というお店に向かい、それぞれ好きな形のグラスを選んで先生に教えていただきながら、1時間半の江戸切子体験を。想像以上に難しかったけど、すごく楽しくて。超絶不器用な私は、いちばん基本的な星の柄を入れたんだけど、他の3人は、本当に初心者なのですか？と言いたいくらい凝ったデザインのものを上手に作っててすごかった。私のグラスがこちら。


せっかく、歌会の企画で来たから、本名ではなく澪那本気子のMを底に。そして、各自、完成したグラスを持って、西荻窪へ移動。
　会場の喫茶凸は、お店は8席のカウンター席のみなんだけど、奥に、畳の小部屋があって、使用料も3時間で3000円と格安なので、ボードゲームの会には何度か使わせてもらったけど、絶対に歌会の会場に向いてると前から思っていたのだ。
　ここから、さらに、2名(1名は見学者)加わって、会場に来るのは難しいけど参加したいと言ってくださった方とSkypeの電話の機能で繋がってこちらの音声を届ける形で、乾杯しながら、7名で歌会スタート。

　江戸切子体験教室にゆくから、テーマ詠は「ガラス」に、自由詠の2首ずつ、12首をみんなで鑑賞しながら評を述べてゆくんだけど、バラエティーに富んだ短歌が集まって、評もすごく深くて勉強になったし、みんなが、まずはその短歌のいいところを褒めることを忘れない人たちだったのもとてもよかったと思う。私ひとりでは解釈できない短歌も、みんなの評を聴くことでそういうことだったのか！となることも多かったし、最初は遠慮がちだった見学者の方もだんだん馴染んでこられてすごく面白い評を何度もしてくださったのが嬉しかった。そして、Skypeで参加してくださった方の評がものすごく丁寧で美しくて、お誘いして本当によかったと思ったし、リアル歌会にあまり慣れていない私の至らない点は照屋さんがたびたびフォローしてくださってとてもありがたかった。評が盛り上がり過ぎて、最初は18時スタートの予定だった懇親会が19時に延びるほどだった。
　そして、1名が帰り、5名でそのまま喫茶凸で懇親会を。





野菜がたっぷり使われた美味しくてヘルシーでボリュームのある料理で、今回は、クーラーボックスに入ってる飲み物を自由にグラスに注いで飲むというスタイルだったんだけど、ドリンク代込みで3500円という良心的な価格。東京で、こんなに安く美味しく食事ができるお店はなかなかないと思う。好き嫌いやアレルギーにも対応してくれるし。あかさん、いつも、ありがとうございます。
　そして、22時に解散。
　ほぼ丸一日だったから、ランチから参加の人は疲れたと思うけど、ずっとみんなの笑顔が絶えない楽しい会になったから、本当によかった。
　また、秋にでも、こういう和やかな、歌会慣れしていない人でもリラックスして楽しめる歌会を開催できたらと思っているし、Skypeでちゃんとこちらの声が全部聞こえることもわかったので、例えば、病気や介護などで歌会に足を運ぶことが難しいけれど参加したいという人たちにも参加していただくことが可能だと発見できたのも大きな収穫だったと思う。
　昨日ご一緒できた皆様、本当にありがとうございました！