本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「春眠」

やわらかな君の笑顔に春眠が見せた夢だと気付いてしまう

 最近、よく、好きな人の夢を見る。
 夢の中の彼は、私が好きになった優しい彼のままで、ずっと微笑んでいてくれてて、私に短歌を作ることを辞めるように要求してきたり、特定の精神疾患を揶揄し愚弄するような差別的な作品を作ってショックを与え健康被害が出るほど追い詰めたり、こちらの話には一切耳を貸さず一方的にブロックやメールの受信拒否をしたり、私が死のうとしていた日を事前に知っていてその当日は大勢でボードゲームを楽しんでいたり……他にもいろいろあるけど、これほどまでに私を苦しめた人と同一人物なのが信じられないくらいの素敵な笑顔で、ああ、これは、夢なんだなとすぐわかって、目覚めた時に泣いてることもたまにある。
 それでも、彼のことだけしか好きになれないのだ。どうして、私のことを嫌って見下しているということしか欠点のない人と出逢ってしまったのだろう。それを除けば、彼は完璧なのだ。
 私は、彼の一方的な要求には絶対屈しないで彼への想いが続く限り恋の歌を詠み続けるし、もしも、歌集を出す時には彼を想って詠んだ歌の多くを入れると彼にブロックされた時に決めた。
 何年先になるかはわからないけれど、自分で自分のことを歌人のはしくれだと思えるようになってきたら、きっと出す。