本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

ひとりでも美味しいものを食べて撮り孤独を愛してるふりをする

 美味しいものを食べるのは大好きだし、ひとりで食べたって美味しいものは美味しいんだけど、母が8人兄弟だったこともあり、大勢で集まって大皿料理を囲む機会が何度もあった私は、誰かとごはんを食べるのが何よりも好きだ。
 でも、ひとり暮らしをしていると、誰かとごはんを食べる機会なんて数えるほどしかないし、淋しい。
 特に、2017年の冬まではほぼ毎月のように好きな人とごはんを食べる機会があったのがピタッとなくなってしまったから、どうしようもなく淋しくなることがよくある。
 新しい美味しいお店と出合うたびに、ああ、これを彼にも食べさせたいなあと思うし、面白いことがあっても彼に報告できないことが辛い。
 私は、彼のいなくなった世界をいつになったらちゃんと愛せるようになるのだろうか。