本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「子」

幸せも気づかないまま包んでた母と並んで作った餃子

 子供の頃、よく、母と餃子を作った。不器用な私はなかなか餃子の餡を上手く皮に包めなかったけど、母はにこにこしていた。
 大好きな岡村孝子さんの「夏の日の午後」という楽曲の歌詞の中に
幸せなんて言葉があるからそれと気付かずに思い出ばかり作るのね
という部分があるのだけど、家族との思い出って、まさにそうだと思う。振り返ってみると、幸せだったなあと思うんだけど、その時は、それを感じることはできていない。なんて贅沢なのだろう。
 ひとり暮らしを始めてからは、餃子も作ることはなくなった。大量に作っても冷凍庫がいっぱいになってしまうし、少量だと高くつくし。
 次に帰省したら、また、母と餃子を作ろう。