今日の自由詠
頼み込み君に折らせたやっこさんだけが今でも変わらずにいる
もう、好きな人への想いは変わってしまったはずなのに、まだ、彼に折り紙で折ってもらったやっこさんを捨てることができずにいる。
たかが、折り紙1枚なんだけど、それでも、これは、私が彼にもらった唯一の形のあるものだからだ。出張のお土産のお菓子をもらったこともあったけど、それは食べてすぐなくなったし、この筆名や、私の筆名が入った彼の作品なんかはもらったことがあるけど、彼の手で折ってもらったこのやっこさんは、特別なのである。折り紙自体は私のものだけど。
このやっこさんを躊躇いなく処分できたら、きっと、私は、新しい恋の準備ができるのだろうな。