本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

東京歌壇

 今朝、Twitterのフォロワーさんから連絡をいただいて、コンビニを2軒回って東京新聞を初めて買いました。

f:id:majikonoheya:20200223124808j:plain

繰り返し私をぶった父なのに美味しいものを送りたくなる/澪那本気子

という歌を佐佐木幸綱先生の選で掲載していただきました。ありがとうございます!  


 今年からは新聞歌壇にも挑戦しようと思って、掲載されると賞品のある朝日、東京、読売の3つの新聞に絞って、すべての選者に毎週1首ずつは送ってみようと決めたのが1月末。
 全部で10首の自由詠ができて、この父の歌は、代々男の子に綱の字を名付けていて父親の存在感が大きいお家の佐佐木幸綱先生に読んでいただきたいと決めて送ったら、その思いが届いたかのように、採っていただけたのでした。
 フォロワーさんたちも何人も載っていらっしゃってご一緒できてとても嬉しかったです。
 掲載人数が少ないので不採用で当たり前、採用されたらラッキーだと思って、次々に新作を詠んで送る努力をしてゆけたらいいなと思います。

第20回若山牧水青春短歌大賞

 ずっと体調不良が続いており、久々の更新になってしまってごめんなさい。
 昨年9月に応募していた第20回若山牧水青春短歌大賞の結果が発表されました。大学・短大・専門学校・一般の部で、前回に引き続き佳作に入選しました。ありがとうございます!

イケメンはハンサムよりも遊び人みたいで君を美男子と呼ぶ/澪那本気子

http://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/display.php?cont=200212111458

 この賞は、私の故郷の宮崎県延岡市が主催している賞だし、大賞と優秀賞に入賞すると、副賞で旅行券がいただけるうえ、授賞式にも招待していただけるという至れり尽くせりの賞であること、大好きな歌友さんから教えていただいた賞でもあって、私は特に思い入れがあるのです。
 いつか、大賞がいただけるような歌を詠めるまでは挑戦し続けたいなと思っています。
 また、今回は、Twitterのフォロワーさんたちも入選されていて、とても嬉しかったです。

今日の歌

カレーなら隠れていない隠し味だけど美味しい恋をしていた/澪那本気子

 
 明日からはチキンカレーを食べて4~5日過ごす予定なので、今はカレーを煮込んでいるのだけど、私のカレーは隠し味がいろいろ入る。今日は、牡蠣醤油、インスタントコーヒー、ラズベリーリキュール入りのチョコレートひとかけ。
 隠し味にするものとしては、他に、にんにくや生姜をたっぷり入れることもあるし、ソースやケチャップやマンゴーチャツネなんかを入れることもある。調味料はそんなに大量には入れないけれど、にんにくや生姜はけっこうたくさん入れたのが好きで。
 
 私の片想いは「某クラスタの人で知らない人はモグリ」という言葉が生まれたくらい、周囲の人たちにはバレバレだったそうなんだけど、ああ、隠し味の生姜やにんにくがが隠れずに主張しているカレーみたいだなあ、なんて思った。
 でも、作ってる本人が食べていちばん美味しいと思うカレーがそのカレーだから、いいのだ。後悔はしていない。

今日の歌

生きるのが死ぬより辛い人だとはわかっていても阻止してしまう/澪那本気子

 生きることが苦しくて死にたいと願っている人に対して、なんとか希望を見出だして生きてほしいと思って励ましてしまうことは、私のエゴでしかないな……と思いつつ、それでも、私は、その人のことが好きだから、その人が死にたいと言葉にするたびに、その人の話を聴いて受け止めながらも、その人が死のうとするのを止めるのだろうなと思う。
 
 向田邦子さんが黒柳徹子さんに教えたという諺
「禍福は糾える縄の如し」が本当ならば、あまりにも苦しいこと、哀しいことの多い人生を歩んでいるその人は、きっと、その分これから幸せになれるはずだから、自分の可能性を信じてほしい。


 

今日の歌

海老でさえ殻でビスクができるのに私は人の役に立てない/澪那本気子

 今まで生きてきて食べた魚介類の中で、ロブスター(オマール海老)がいちばん美味しかったと思っていて、東京でもロブスター料理が食べられるお店に訪問したいと思っているし、次に宮崎に帰省した時には、実家にカナダから活きたロブスターを取り寄せて料理しようと思っているくらい大好きになった。
 スープでいちばん好きなのも海老のビスクなんだけれど、身を食べた後の殻にまで濃い旨味があって、海老は偉い。
 海老に限らず、人間に食べられている生き物たちは尊いなと思う。動物も、鳥も、魚介類も、野菜や果物も。
 人間はいちばん高い知能の動物なのかもしれないけれど、特に秀でた才能もなく、病弱で、ただ、息をして、自分が生きるだけで精一杯の私は、生きているけど誰の役にも立っていないんじゃないだろうかと思う。人間に食べられている生き物たちの方が、私の何倍も役に立ってくれている。

今日の歌

泣きながら嫌々食べていたはずのうどんも好きになれたのだから/澪那本気子

f:id:majikonoheya:20200113235049j:plain

 2泊3日の熱海旅行でいつもよりたくさん食べすぎて胃が疲れていたので、昨日も今日も夕飯は月見うどんにした。
 私は、子供の頃はうどんが苦手で仕方なかった。母も祖母も伯母もうどんが大好物で、特に、伯母は手打ちうどんを作って振る舞ってくれるんだけど、私にはうどんの何が美味しいのかよくわからなかった。
 不思議なもので、年越し蕎麦や、きしめん、焼きうどんは好きだったんだけど、かけうどんが出ると絶望的な気分になって、他に食べるものがない時は泣きながら食べていたし、外食でうどん屋さんに行った時なんかも、母はうどんを頼むけど、私は親子丼かかつ丼を食べていた。
 うどんが美味しいと思えたのは、大学で寮生活をしていた時。香川の子がお土産に讃岐うどんを買ってきてくれたことがあり、それを茹でて食べたらあまりにも美味しくて、うどんってこんなに美味しいものだったの?!と感動したのだった。
 たぶん、私が宮崎のうどんが苦手だったのは、ふにゃふにゃした柔らかい食感の釜揚げうどんが主流だったからなのかもしれない。ほとんどコシのないうどんなのだ。
 今、宮崎のうどんを食べて美味しいと思えるのかはわからないけど、讃岐うどんも、稲庭うどんも、スーパーで買うチルドのうどんや冷凍うどんも美味しいなと思えるので、私はうどん好きになれたのだと思う。
 嫌いな食べ物も味覚が変わると好きになれたのだから、嫌いな人や苦手な人のこともいいところが見えるようになれば生きやすくなるのにな……と思ったりしながら、うどんをすすった。

今日の歌

結婚も出産もまだできぬのは成人式を拒否した罰だ/澪那本気子

 小中学校でいじめに遭っていた私は、出身の中学ごとに集まらなくてはいけないという地元の成人式には絶対に出席しないと決めていたし、成人することがそんなにおめでたいことだとは思わなかったし、母が
「お金はお母さんが出すから、振り袖を着て写真だけでも撮ろう?」
と言うのを
「うちのどこにそんなお金があるの?そんな無駄なことにお金を使うのは馬鹿みたいだからやめて!」
と泣いて拒否して、成人の日は、東京に残ったままアパートで普通に過ごした。
 でも、私のことを世界一可愛いと思っている母の願いを冷たく却下したことは子供としてとても罰当たりだったんじゃないかというのはずっと申し訳なく思っていて、振り袖姿を見せられなかった分も花嫁姿を見せたいし孫の顔も見せたいとも思ってはいるけれど、これも今のところは実現不可能な気がする。
 年齢だけは、当時の倍以上になったというのに、心はずっと大人になれていない。