本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「アサガオ」

仮眠すら取れぬ救急スタッフを労うように朝顔は咲く

 大学病院の救急受付で勤務していた頃のことを詠んだ。

 夜勤だと15時間のシフトで、仮眠2時間も含まれてるはずなんだけれど、夜間救急は、救急車が次から次へと来るし、小児救急の当番だった奇数日なんて、食事もなかなかとれなかったりした。

 受付が忙しいということは、当然、看護師や医師もめちゃめちゃ大変なんだけれど。特に、小児科の先生方は優しくて、どんな軽症患者であっても診てくださるから、寝る時間なんてぜんぜんなかったと思う。

 私のいた病院の医師は、朝8時から外来があり、17時からは救急に当直に入り、翌朝8時まで急患の診察をし、その日の外来までやって帰宅という超ハードスケジュールだった。外来もやりながら病棟の患者も診て、論文も書いて、大学病院の医師たちってものすごい激務なんだなということを知れたのは、医療事務をやってみて唯一のよかったことだ。自分が患者側になった時も、どんなに長時間待たされても、まったくイライラしなくなった。

 でも、軽症患者よりもずっと顔色の悪い医師も何人もいたから、このハードすぎるシフトを改善してあげてほしいと思う。