本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

漂って存在意義を見失う子供だらけの夏のプールで

 

 去年は、けっこう何度も市民プールに通ったんだけど、ゴールデンウイークや夏休みはどうしても子供がいっぱいで、痩せるためにウォーキングしている私は邪魔なので、だんだん行かなくなってしまった。温水プールだから通おうと思えば一年中ゆけるのだけれど。

 昔から子供は大好きだし、子供にも好かれるタイプである。心は病気だけど、婦人科的にも内科的にも健康で妊娠出産はできる身体なのに、好きな人とは結婚できないから子供を授かることはない。何のために私は女に生まれたのだろうとここ数年よく考える。特に、子供の多い場所にいると、自分が出産育児を経験している女性たちと比べて、女としても人間としても酷く劣っているような気がしてくる。

 私の母が私を産んでくれたのは22歳の時だった。母が今の私と同じ歳の時、私は高校3年生だった。母は、毎日フルタイムで働きながら、家事も育児もほぼすべてひとりで完璧にこなした。特に、我が家は、父が転職や入院を繰り返して働かない期間が何度もあったので、母の苦労は並大抵のものではなかったと思う。それに対して、母が愚痴や不満を言ってるのは一度も聴いたことはないし、いつも笑顔を絶やさない人だったけど。

 母を超えることは一生できないと思う。