本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「最」

最高の声美人なら目指せそう顔の見えないコールセンター
 

 今日から勤務が始まったのもコールセンターなのだけど、大学時代から何社かコールセンターで働いてきた。病気になる直前の仕事もコールセンターだった。

 私は、合唱も演劇も放送もやってきたので、声の通りと滑舌がとても良い。高校は礼法の授業があったから敬語も徹底的に叩き込まれたので、コールセンターの仕事はかなり私に向いているのだ。

 本当は、お客様の顔を見て販売するのが好きなんだけど、年齢的にも体力的にも立ち仕事はもう厳しいし、オフィスワークで人とたくさん接することができる仕事というと、コールセンターがいちばんいいと思う。

 不思議なもので、対面販売では、すごい美人の販売員よりも私のように容姿に恵まれていない販売員の方が商品が売れる。それは、たぶん、女性客が自分より美しくない販売員相手だと嫉妬せずに心を開けるからじゃないかと思う。ニコニコしているブスというのは、お客様に可愛がられやすいのだ。

 でも、顔の見えないコールセンターでは、圧倒的に美しい声で明るく優しく話せる人が有利なのだ。たまに、男性客に

「お姉さん、美人でしょ?」

なんて言われたこともあったりした。そのたびに、勘違いさせて申し訳ないと思ったものだが、あのクレオパトラも、実際は、顔が美しかったわけではなく、ものすごい美声の持ち主で8か国語に堪能な聡明な女性だったから、英雄たちを虜にしたのだと言われていて、声や話し方というのは大切だなと思う。

 最初は声の美しさなんて意識する余裕はないかもしれないけど、仕事に慣れてきたらできるだけいい声でお客様とお話できるように心掛けたい。