本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「自由詠」

日の丸は優しい旗だ絵心のない私でも見ないで描けて

 この歌は、実は、うたの日で「旗」のお題が出た時に作ってストックしておいたものだ。
 私の思想は、右寄りでも左寄りでもないのだが、日の丸にはちょっと特別な想いがある。日の丸を考案したと言われているのが、私の母方の祖母のご先祖様の兄である、薩摩藩主だった島津斉彬だからだ。
 彼がどんな想いで日の丸を考えたのかと思うと胸が熱くなる。斉彬は、薩摩藩という日本の端っこにいながら、常に世界に通用する日本を作ることを考えていた。彼は志半ばで倒れてしまったけれど、彼が鹿児島の城から見える桜島と太陽の美しさに感動して考えた日の丸が国旗となり、令和の世にもずっと掲揚されていることは、すごいことだなと思うのだ。
 それに、このシンプルさがとてもいい。幼い子供にも、私のようにどんなに絵心のない人でも描ける。
 この旗が戦時中は軍国主義の人たちに悪用されてきたことももちろん忘れてはならないけれど、それでも、いいデザインの旗だなと思うのである。