本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の歌

醜さや弱さをさらけ出すことで変身できるアヒルも人も/澪那本気子

 大切な歌友さんが、必死に、弱い自分、醜い自分と闘っているのを見ていて、ああ、アンデルセンが『みにくいアヒルの子』に込めたかったメッセージは、こういうことだったんじゃないか?と思った。
 自分の負の感情をありのままにさらけ出すことができる人は、実は、とても強い人だと思う。誰かに好かれようとか、いい人だと思われようなんて思っていたら、そんなことはできないから。
 たとえ、今は誰も自分の味方がいなくてひとりきりでも、真実の姿で生きてゆくことのできる人の気高さは、いずれ、多くの人を惹き付けると思うし、特に、短歌の創作には孤高であることも大切だと思うのだ。
 今はとても苦しいと思うけど、きっと、この苦しみの先に、歌友さんは、彼女にしか咲かせることのできない大輪の花を咲かせると私は信じている。