今日の自由詠
何度でも夢の中では逢えるから永久の眠りに早くつきたい
逢いたさが募りすぎて、昨夜は久々に好きな人の夢を見た。
夢の中でも、ああ、これは、夢だ……という感覚はあって、このまま時間が止まってほしいと思った。ずっと眠っていたかった。
どんなに冷たくされて無視されても、こんなに好きな人のことを忘れられるわけがない。
絶対に振り向いてはくれない人だとわかっているからこそ、今まで出逢った人の中でいちばん好きになったのだ。こんな人にはもう二度と出逢えないし、彼の代わりになる人なんて誰もいない。
私のことを好きにならないこと以外、欠点のない人だし、私から見れば、その欠点さえも、なんて女性を見る目のある人なんだ!という長所に思えてしまう。たぶん、私が男だったとしても、私のような女のことは好きにならないから。
だから、私は、詠める限り彼の歌を詠んできたのだ。絶対に叶わない想いを。本人には直接伝えられない言葉を。
そんな彼の歌も、もうそろそろ何もできなくなりつつある。彼を好きになって積み重ねてきた想い出が3年分くらいしかないからだ。
彼をモデルにして架空の恋の歌を作ればいいじゃないと言ってくださる人もいるけど、私にはそれはできない。彼を登場させる歌で嘘はつけない。
彼はとっくに忘れているかもしれないけれど、私が短歌にここまでハマるきっかけを作って背中を押したのは彼だ。好きな人の好きなものをもっと好きになりたいと思ったのが、短歌を続ける原動力だった。
生きている限りは短歌を詠み続けたいと思っているけれど、今の私には生きる希望がない。限界を感じている。