本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「ポスト」

見習いの天使と悪魔が仕訳する死者専用のポストの手紙
 

 私にしてはかなり珍しく完全なフィクションの歌だ。

 モチーフになってるのは、子供の時に観た劇団四季のミュージカル「夢から醒めた夢」だったり、えんどコイチさんの『死神くん』だったり、末次由紀さんの『君の白い羽根』や『君の黒い羽根』だったり。いろんな作品の影響を受けてるかもしれない。

 まだ、ドジで要領の良くない見習いの天使や悪魔は、大きな仕事はさせてもらえなくて、死者が天国にゆくか地獄にゆくか決められるところに立っているポストに届いた死者宛の手紙を仕訳して、天使が天国に、悪魔が地獄に手紙を配達するというイメージ。

 特に、地獄へも手紙が届くのだとしたら、生きている時に悪いことをしてしまって、地獄で罰を受けている死者も、唯一の心の慰めになるのではないかなと思った。

 みさ潮依さんからいただいた評がとても素敵だった。天使と悪魔のキスマークのスタンプが押してあるなんて、可愛すぎる。