本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日感動したお歌

春風で桜の花が運ばれて私を淡いピンクに染める/シリカ うたの日「自由詠」より

 
 今日のうたの日が自由詠だったことは先程も書いたんだけど、その中で、私がとても感動したのがこのお歌である。
 シリカさんは、Twitterで私の最年少のフォロワーさんで、この春高校生になられたばかりなんだけど、思春期の少女だからこそ詠めるとても瑞々しいお歌で、とても素敵だと思った。
 新生活を迎えた彼女を祝福するかのように咲いた桜の花。自分まで淡いピンクに染められてゆくような感覚。希望に溢れた明るいお歌が説明しすぎることなく詠まれていて、河野裕子さんの言われるドーナツの穴の大きさがちょうどいいお歌だなあと私は感じた。シリカさん本人にもお伝えしたけど、彼女のこれまでのお歌の中でいちばん好きだ。
 こういう短歌を私も詠めたらいいなと思うし、これからのシリカさんのますますのご活躍が本当に楽しみだと思った。素敵なお歌を読ませていただいてありがとうございました。