今日の自由詠
五千円母に貸せない状況で魅せられているフィボナッチツリー
先月、母が15年くらい勤めた会社を突然辞めた。
従業員は社長と母だけの小さな会社で、母は、性格の良さを気に入られて採用されたんだけど、その性格の良さが仇になり、残業手当も休日出勤手当もないし、有給休暇もないし、ボーナスなんてもちろんないという状況でも、社長を支えてきた。でも、もう、限界で、このままだと生活できないというほどにだんだん給料が減ってゆき、先月もらうはずだった給料もまだ出てないそうだ。
あとは父の年金収入しかないので、そうとう暮らしは厳しいらしく、今日、ついに母が
「直美ちゃんもお金がないのはわかってるんだけど、5000円なんとかならないやろか?」
と電話をかけてきた。助けてあげたい気持ちだけはあるのだが、私も今月はもう使える金額も予定も決まってて、母に貸したら自分が生活できなくなる可能性があるので断って、弟に母の現状を伝えた。
にもかかわらず、人というのは、美しいものを見ると欲しいと思うもので、今日買った『数学セミナー』に載ってたフィボナッチツリーというおもちゃに興味がわき、楽天で調べたら5000円ぐらい……。今の私には贅沢品すぎるので買わなかったけれど。