本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「悔」

鬼太郎に悔し涙を見せぬようねずみ男はフードをかぶる

 

 

 この歌は、悔し涙という言葉を詠み込んで作ろうと思い、悔し涙を人に見られぬようにするのにはフードが便利だよなと考えて、フードをかぶってるといえばねずみ男だ!と思い出した。そして、最初に浮かんだのは

 

飄々と生きてるねずみ男でも悔し涙をフードで隠す

 

という歌だったんだけれど、ねずみ男がどんな性格なのかということは「ゲゲゲの鬼太郎」を漫画で読んだりアニメで観たりしたことのある人にしかわからない情報なので思い切って削ることにして、それよりも鬼太郎を登場させた方が伝わりやすいのではないかと思って、冒頭の歌になった。

 

 ねずみ男は半妖なので、たぶん、それなりに辛い目にも遭ってきているはずで、だからこそ、強い者に媚びる処世術を身につけたのかもしれないなんて思う。

 

 雅夢士さんにいただいていた評が返歌になってて感激した。