本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「好きな骨」

一度だけ君の喉仏の骨を拾える人と入れ替わりたい

 

 私は、好きな人の外見も性格もぜんぶ好きなんだけど、特に、優しい穏やかなちょっと色っぽい声が大好きで、喉仏もセクシーだなあと思ってチラチラ見てしまうのだけど、このお題を見た瞬間に、彼の喉仏の骨を拾う場面にしようと思った。

 でも、私は彼に振られていて、彼と結婚することは永久にない他人なので、もし、彼が私より先に亡くなったとしても彼の骨なんて拾わせてもらえない。彼の骨を拾うことができる彼の未来の妻が羨ましい……と思って、この形になった。

 以前、彼に、日本が一夫多妻制だったら、あなたの最後の妻か、それも無理ならあなたの家の家政婦になりたいと言ってドン引きされたことがある。所詮、妄想でしかないのに。

 彼が私にぜんぜん興味も関心もなくて恋愛対象外でも、私には彼のことしか見えないのである。