本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「飛行機雲」

消えてゆく飛行機雲を見てるだけ親孝行もできないままで

 

 薔薇まであと1点だった。こういう時は悔しいなあ。

 このお題を見た瞬間に脳内でユーミンの「ひこうき雲」の歌詞がぐるぐるしだして、あの歌詞を越えられる飛行機雲の歌なんて作れそうにないと思った。

 私は、実家に帰る交通手段が飛行機しかないのだけど、病気で長距離の移動はまだ厳しいので、2007年を最後に帰省できていない。父が胃癌で胃の全摘出をした時も、大好きな祖母のお葬式にも帰ることができなかった。

 母とは、弟の結婚式で2年前に会えたのだが、心身が弱って外出できなくなった父とは会えていなくて、ひょっとしたら、もう、父の顔を見ることはないのかもしれないと思うことがある。

 娘が親にできる最大の親孝行って、花嫁姿と孫の顔を見せてあげることではないかと思っているのだけど、私はそのどちらもできていないし、それどころか自分の顔もずっと見せられてないし、酷い娘だなあと思うのだ。

 私がまた飛行機に乗れる日が来るのはいつだろうか。