今日の自由詠
哀しみを忘れるように黙々と今週分のおかずを作る
昨夜、伯母が亡くなったというメールが母から届いた。
その直後は泣けなかったんだけど、弔電に伯母との想い出を入力していると、涙が止めどなく溢れてきた。
伯母とは、昨年11月の帰省の時に、伯母の入院してる病院で会えた。とても辛いだろうに、伯母は明るく笑っていた。でも、私に
「直美ちゃん、宮崎に帰っておいで。仕事ならあるが」
と言うから、
「今、短歌をやってて、それには東京にいる方がいい」
と話すと、
「そんなものは辞めて宮崎に帰ってきなさい」
とまた言った。それが、伯母との最後の会話だった。
伯母には生まれた時から可愛がってもらうばかりで、何の恩返しもできなかったなと思う。それどころか、いつまでも結婚もせず、かといって、宮崎に帰るわけでもなく、伯母は私のことを心配してくれていたのだろう。
お通夜にもお葬式にもゆけない心苦しさを忘れるかのように、今日はひたすら今週のお弁当のおかずを作り置きしていた。
ひじきの煮物、切り干し大根の煮物、チリコンカン、海老しおきゅうり、鶏ごぼうつくね、ほうれん草のナムル、アンチョビキャベツ炒め、コーヒー寒天。一口のガスコンロでこれだけ作るのはけっこう大変だったけど、無心になれた。