本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「勝」

手加減を知らない父のトランプは子供相手に真剣勝負

 

 実は、今日の歌は、去年の角川全国短歌大賞の題詠「手」に応募する候補作だったけど自分でボツにしたものを少し推敲したものである。

 私の父は根っからの負けず嫌いで、トランプでも腕相撲でも子供が相手だろうと一切手加減しないし、特にトランプは父が勝つまでは終わってくれなかった。以前も詠んだことがあるけれど、台風の時は休校の私と弟に合わせて父まで仕事をサボり、雨戸を閉めきった真っ暗な部屋で懐中電灯を点けて、母が仕事から帰ってきてごはんを作ってくれるまで、何時間もトランプをしていた。

 懐かしい想い出である。

 

 

今年4度目のスープ断食生活・12日目

 朝から100g増。ほぼ液体しか口にしてなくても少しは太るのね。寝てる間にどれだけ減るかが勝負。

 

朝 冷たいかぼちゃのポタージュ

昼 野菜コンソメスープ春雨

おやつ カロリー60%オフのカルピス

夜 48種類の野菜ジュース

 

麦茶、ノンカフェインのコーヒー

 

今日の自由詠

ニートって三十四歳までらしい ふわふわ不惑ショックな無職

 

 

 私が短歌の新人賞に応募しない理由は、まだ自分が連作を作り慣れていないということもあるのだが、応募する時に職業を記入しなくてはならないからということも大きい。

 病気療養中とはいえ、34歳を過ぎればニートという軽い呼び名では呼んでもらえず、ただの無職になるのだ。

 私はもうすぐ40歳になるけれど、未婚だから主婦でもないし、短歌は好きなだけで歌集を出したりしてるわけではないから歌人とも名乗れないし、無職以外の肩書きが何もない。

 短歌の総合誌に、無職と書かれてしまうのは悲しすぎるので、今年も新人賞には応募しなかった。

 現在、少しずつなら社会復帰してもいいというお許しを主治医からいただいたので、短時間勤務のオフィスワークを見つけて面接に行ってるのだが、結果は厳しい。

 なんとか、40歳までには職に就きたいし、短歌の新人賞にも堂々と応募できるようになりたいと思う。

 

うたの日・お題「曲」

雷の日だけ元気な祖母だった家のスプーンを全部曲げてた

 

 私の祖母は、スプーン曲げが得意な人だった。ユリ・ゲラーがテレビでスプーンを曲げてる時に、自分もスプーンを持ってこすってみたら、スプーンがだんだん熱くなってきて、ぐにゃっと曲がったというのである。

 祖母は8人の子供を育てたから孫や曾孫も多く、お盆やお正月に祖母の家に集まるたびに、みんなで祖母にスプーン曲げをねだった。

 祖母は自律神経失調症で、年中体調が悪くて、特に寒い時はほとんど寝込んでたんだけど、孫たちがねだると、ゆっくりとベッドから身体を起こして

「ばあちゃんは今死にかけてるけど、曲がるやろうかねえ……」

と言いながら、ちゃんとスプーンを曲げてくれた。

 みんなでスプーン曲げを祖母にねだるものだから、祖母の家のスプーンというスプーンは変型していた。

 祖母は、何故か、雷の日だけは体調が回復して元気になった。祖母はちょっと特異体質で、腕時計を身につけると、保証期間内であっても時計の針が狂ってしまう人だったけど、雷の日だけ生き生きしてたのも関係あったのかなあ?と思う。

 今日の歌は、そんなふたつの祖母の想い出を組み合わせてみた。

今年4度目のスープ断食生活・11日目

 今日はなんだか怠くてほとんど布団の上で寝て過ごしたので、朝から100gしか減っていない。

 

ブランチ かきたまスープ春雨、48種類の野菜ジュース

夜 豚汁

 

麦茶、ノンカフェインのコーヒー、アップルティー