本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

初めてのガパオライスを食べたとき隣にいたのが君でよかった

 最近、よくガパオライスを作る。とても好きな料理だけど、初めて食べたのは数年前で、そのとき、隣の席には好きな人が座っていた。
 ずっと、ずっと、この人と一緒にお喋りをして、メールのやり取りをして、たまに逢えたら美味しいものを食べたりして、私は彼のことを好きだけど彼は私のことを異性としては好きじゃないという微妙な距離を保ったまま、お互いおじいちゃんおばあちゃんになっても仲良くできるものだと思っていた。
 でも、それは、叶わなかった。
 だから、彼に逢いたくてたまらないときは、私はガパオライスを作る。彼と過ごした時間を何度でも思い出せるように。