うたの日・お題「通信簿」
「イチニ、イチニ」とマラソンをするような成績だった従兄弟が社長
通信簿といえば、弟のオール5の通信簿のことは以前も詠んだし、私の通信簿はそんなに面白くないし、9つ歳上の従兄弟のしい兄ちゃんの通信簿のことを歌にしようと思った。
しい兄ちゃんは、真面目で明るく社交的で優しい人なのだけど、学生時代、とにかく勉強ができなかった。でも、本人はよく笑いながら
「俺の通信簿はいつもマラソンしちょるっちゃが」
と、ネタにしていた。
しい兄ちゃんは、勉強は苦手だけど品行方正なので、私立高校の推薦入試を受けた。
「理科で耳の断面図が描いてあったっちゃけど、俺、わからんかったから、全部うずまき管って書いたとよ。でも、合格やったから、うちの高校はダメやねえ」
なんて笑っていた。
そんなしい兄ちゃんだったが、今では、3人の娘たちの立派な父親で、最初は借金だらけで苦労したみたいだけど、今は小さい会社のわりにお得意様をたくさん抱えて大忙しの社長である。
学生時代の成績がいいのは本人の才能と努力の結果だし、もちろん素晴らしいのだけど、成績が悪かった人でも本人の努力次第で成功することはできるから、決して諦めてはいけないなと思う。
私も、しい兄ちゃんみたいに、ダメな自分も笑いのネタにできる強さが欲しい。