本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「キャベツ」

欠点も魅力に変える要領でキャベツの芯を浅漬けにする

 私はオードリー・ヘップバーンが大好きなんだけど、彼女は、コンプレックスの塊だったらしい。あの大きな目も高い鼻も大きい口も、細い身体も、すべて嫌いだったそうなのだ。でも、オードリーは、そのコンプレックスの部分を生かしたメイクやファッション、そして、凛とした佇まいで世界中を魅了した。
 キャベツの芯もよく噛んで食べれば甘くて美味しくて捨てる部分なんてないように、人の欠点も見方を変えれば長所にもなるし、その人のありのままの姿を誇って愛してゆくことが大切なのではないかという気がする。
 とはいえ、私は、自分の欠点ばかりが目について、なかなかそれを長所に変えることはできずにいるのだけど。
 ボードゲームに「短所を長所に変えたいやき」というのがあるらしくて、いつか買おうと思っているのだが、このボードゲームは、たい焼きの表には、人の短所が書いてあって、それを裏返すと同じ意味の長所が書いてある。図々しいを裏返すと押しが強い、心配性を裏返すと用心深いというように。
 そんなふうに、自分の短所に思えるところもよい方向に伸ばしてゆければそれがベストなのではないかと思うし、他人のことも短所と長所は表裏一体だと思ってなるべく長所だけを見てゆけたらどんなにいいだろう。簡単ではないけれど。