本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「カレーパン」

旅立ちの朝に羽田で食べてゆく新宿中村屋のカリーパン

 私は、新宿中村屋さんが大好きである。
 最初に新宿中村屋さんを知ったのは、体調が悪くて料理をする気力がない時に新宿中村屋さんのレトルトのインドカリー・スパイシーチキンをスーパーで見て、日頃はレトルトカレーはそんなに好きではない私なのに、このカレーは美味しそうな予感がする!と思って手に取ったのだった。
 その予想は当たってたどころか、具は大きいし、え?!これがレトルトなの??と思うくらいの本格的なスパイシーなカレーで、レトルトでこんなに美味しいものを作ってるということは、お店で食べるカレーはそうとう美味しいに違いない!と思った。
 それから、本で読んだのかテレビで観たのかは忘れたけど、水木しげるさんが、原稿料をもらうたびに新宿中村屋さんに寄って食事をしてお土産を買って帰ったというエピソードを知って、ますます新宿中村屋さんに興味を持った。 
 そして、ついに、新宿にゆく機会があった時に、ひとりで新宿中村屋ビルの地下にあるレストランに入ったのである。平日の昼間だったけど、外の椅子には大勢のお客さんたちが座っていて、期待が高まった。最初だからいちばん基本的なメニューにしようと思い、純印度式カリー(チキンカリー)を選んだのを覚えている。カレーではなくカリーというのも、なんだか、歴史を感じて素敵だなと思ったし、3種類の薬味やチャツネと一緒に運ばれてきたカリーは銀色のグレイビーボート(調べた)に入っていてとても美しかった。一口目のカリーをライスにかけて口に運ぶと、レトルトで感動したのを遥かに超える美味しさだった。こんなに美味しければ、1500円という値段も納得だし、お客さんが行列を作るのもわかる!と思った。
 店内も綺麗で居心地がいいし、接客は丁寧で気持ちいいし、会計の時には、15時以降に使えるドリンクかデザートのサービス券とお土産売り場の割引券までくださった。
 それだけではない。Twitterにいる新宿中村屋さんのお菓子担当の広報の方の人柄が、すごく素晴らしいのだ。私が回文をやってた時には回文でリプライしてくださったり、短歌を始めたら短歌をリプライしてくださったこともあった。そのたびにこんな素敵な方を広報担当にしている新宿中村屋さんというお店は、すごい!と感心したし、ますます大好きなお店になった。
 新宿中村屋さんのお土産の新宿カリーあられもよく買うが食べた人はみんな喜んでくれるし、この歌で読んだカリーパンも、最高に美味しい。
 父が大のカレー好きなので、もし、また父が上京することがあれば必ず連れてゆきたいお店のひとつでもある。